ものごとには始まりがある
2011年10月25日
現実(陽)は仮想(陰)と一体である
「心身一如」「表裏一体」「陰極まって陽となる」
このように東洋思想の根源は、宇宙はすべてつながっていることを説いています。
それをお釈迦様は一言で諭しました。
「色即是空・空即是色」
この言葉を現代風に解釈すると
「現実即仮想・仮想即現実」ということになります。
だから何が現実で何が仮想かを定義づけるのは難しいことです。
現実か仮想かは、その人の感性や理解度によって違っています。
あなたが読んでいるこのメルマガも文字を知らない人にとっては、単なるインクのしみに見えることでしょう。
インクの染みは「現実」で文字の意味は「仮想」(知識)です。
すべての物質もミクロの世界へどんどん入っていくと、分子、原子、クオークやレプトンと、最後はエネルギーになり波動となります。
この宇宙はエネルギーの波動の現象です。
現象は現実ではなく仮想です。
あなたが海外旅行に行ったというのも単なる現象ですね。
海外旅行という「物質」が現実に存在しているわけではありません。
そうすると宇宙もまた現象という「無」から出来上がっています。
ある人はそのことを「モノ」と「コト」という風に表現しています。
あなたも、私もエネルギーの波であって実体はないと言えます。
夜空を美しく飾っている一億光年の星は、一億年前に爆発して、もう存在(今)していないかもしれません。
私たちが見ている星は一億年昔の無くなった星を見ていることになります。
なぜなら、その星の光は一億年かかって地球に届いているからです。
私達がすでになくなっている星を現実に存在している星として今認識しているのです。
このように物事のリアリティには、時間空間が絡み合っています。
「ある空間から観察したら、存在しているものが、違う空間から観察すると存在していない」ということになります。
時間空間とは奇妙な性質ですね。
私達が認識で来る世界は3次元です。
それに「時間」を加えて4次元時空に生きています。
4次元の世界は認識できません。しかし、「時間」の性質を理解することによって仮想空間の世界を知的に想像できるかもしれませんね。
今日(25日)の水口塾は
「運命と4次元の世界」です。時間のある方はご参加ください。
http://bit.ly/kXp5GY
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